今回は、8月度のメルマガ配信です。
「私が医学を勉強しようと思ったきっかけなど」の最終回で、前回の最後に出てきた私に大きな影響を与えた偉大な二人の師についてです。
お一人目は、日本中医学会を立ち上げた木本裕由紀ドクターです
お一人目は、漢方専門医で、私に漢方薬の基本理論から臨床までを教えてくださった日本中医学会の現理事長である木本裕由紀先生です。
木本ドクターのご実家は、実は漢方薬局を経営されていて、お父様もきっと漢方医か漢方専門の薬剤師だったのだろうと思います。
なので、木本ドクターも医者になった当初から漢方専門だったのかと思いきや、50歳までは漢方とは無縁で、大きな病院の内科部長として普通に勤務されていたそうです。
「もちろん漢方には興味はあったものの、お父様に聞いても内容がよくわからず、興味が薄れてしまった」と仰られます。
ところが、先生の書籍「免疫力をあげる東洋医学と漢方の図鑑」によると、
「平成12年の秋、私は主治医として、イレウス(腸閉塞)の患者に外科医とともに治療にあたっていました。治療に難渋していたとき、かつての研修医が、外科当直で私のもとに来たのです。
そして、申し送りをしたところ、「大建中湯」を処方したらどうでしょうと提案をしてきました。試してみると見事に回復したのです。」
とあります。
このことにより、50歳という年齢から漢方を1から全力で勉強しようと決心されたそうです。
そして、漢方の本場、中国で何代も続く漢方医の名家出であるドクター(中老医と呼ばれる)から直接中医学を学ぶことで、ほんの数年後には難病も含めあらゆる疾患を漢方薬で高い確率で改善に向かわせることができるようになられたようです。
病院に勤務しながら、仕事が終わってからほぼ毎日夜中の2,3時まで漢方の勉強をされたそうです。
私も、当時便秘に悩んでいて、いろんな薬を試すのですが、便は出るものの下痢になってしまって、お腹の調子がすっきりせず、体力も落ちる一方で困っていました。
そこで、その先生の診察を受けて漢方薬を処方してもらうことにしました。
その漢方薬(粉のエキス剤)を服用すると、何とも良い形のうんちがきれいに出て、胃腸を含めて体調が非常に良くなるのです。
その結果は、なんとも感動的なものでした。
さらに、当時先生は無料の漢方講座を開催していて、とても分かりやすい上にとても内容の濃い講義でした。
この先生が理解している内容を、できるだけ沢山吸収したくて、漢方講座だけでなく、さらに臨床の研究会にも参加したり、直接教えてもらったりして、漢方の勉強に邁進しました。
現在は70歳は越えられていると思いますが、日本中医学会の理事長としてご活躍されるとともに、現役で大阪のご自身の医院で診療も続けられておられます。
お二人目は、東洋医学セミナーを主催されている竹下雅敏氏です
次に、もう一人の師のお話です。
この方のお話は、どのように説明すればいいのか悩んでしまうのですが、私にとっては最も影響力が大きかった雲の上の存在です。
雲の上の存在なのですが、崇拝しているわけではありません。
その方も、「私に興味をもっていただくことは光栄ですが、崇拝しないようにしてください」と仰っています。
どう説明しようかと悩んでいたのですが、ありのままに思っていることを全部書きたいと思います。
その先生との出会いは、ネットによる情報検索によるものでした。
当時、漢方の研究をしていて、特に生れつきの人の体質についていろいろな角度からネットで関連する情報を調べていたのですが、私の知りたい理論が開示されていたのです。
「お~、凄い! 私の知りたかったことだ」と思いました。
それは、その理論を引用していたサイトだったのですが、その理論の引用元が掲載されていました。
早速、その引用元のホームページに行ってみると、それを発信しているのは、竹下雅敏という方で、東洋医学セミナーを主催し、開催していることが分かりました。
その方の詳しい経歴を読んでみると、東広島市に在住されていて、ほぼ私と同じ年齢の方でした。
東洋医学セミナーを開催されておられますが、本業は精神世界、スピリチュアルな分野であるとのことだったのです。
私は、以前インドの神秘家であるバグワン・シュリ・ラジニーシ(後に「和尚」と改名)という方に夢中になり、その神秘家が開設したインドのアシュラムにも2回訪れたことがありました。
私は、これと思ったら事柄には徹底的に追及するタイプで、その時も自分の人生でほぼ忠実にその方の教えを実践していました。
ところが、7年ほど実践したにも拘わらず、様々な知識を得ることができたものの、一向に幸せにもなれず、不安が増大するばかりで満足を得ることもありませんでした。
この竹下雅敏氏に出会ったのが、和尚の本を全部捨てて和尚から離れることに決めて間もないころだったこともあり、「あ~、また神秘家でスピリチュアルが専門か」と、心がかなり引けました。
しかしながら、東洋医学セミナーの内容を視聴してみると、この世のものとは思えない理論が開示され、あまりにも的を得ているように直感で感じました。
そこでもう少しこの方の考えや思想を味わってみようと思いました。
それでも自分が絶対に受け入れたくない思想がでてきたこともあり、数年は少し距離を置いたりしていたのですが、受け入れられないのは、自身の思い込みであったことに気づきました。
そして、数年後にはその方のお話や思想は、本当に素晴らしいものであることを悟ることになました。
何よりその方の思想や教えを実践すると、心が軽くなり心から幸せを感じられるようになるのです。
このような体験は初めてだったこともあり、この方のお話や思想を証明することは難しいものの、きっと本当なんだろうなと思うようになっていきました。
きっと私は、死ぬまでこの方の思想や教えを実践していくだろうなと思っています。
話は戻りますが、この方は、漢方の話もかなりの時間をかけてセミナーで説明しておられるのでが、中国の漢方理論もはるかに超えているように私は感じています。
また、その方は、
「東洋医学(アーユルヴェーダや中医学など)は、とても素晴らしい医学で、特にアーユルヴェーダは神々から伝えられたもので、現在の内容は不完全ではあるものの医学の最高峰と思われます」
と仰ります。
ただ、それを臨床につなげたり、日常生活に用いるのは、私がもっと理解を深めて経験を積まないと難しいなとも感じました。
しかしながら、この方の理論を完全に会得すれば、きっととても健康になれるし、幸せにもなれるだろうなと私は思っています。
ただ、たとえ正しい思想や理論であったとしても、人との相性もあると思いますので、全て方に有用であるかどうかは私にはわかりません。
しかしながら、私にとっては最高の方ですし、最もお薦めな方です。
ということで、私は、現在も毎日この方の理論を会得し、日常生活に落とし込み、健康を維持するために、漢方やアーユルヴェーダを実践し、研究しているというのが今の現状なのです。
以上で、「私が医学を勉強しようと思ったきっかけなど」を終わりたいと思います。
ここまで読んでいただいて、本当にありがとうございました。
何か気になることやご質問がございましたら、どしどし下記のメールアドレスへお問い合わせください。
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