今日は、漢方・性質性格論(五行類型論)の判定方法について書きたいと思います。
この性質性格論の正確性や有用性や面白みを味わうには、正確に判定できなければ叶わないわけです。
まず、「五行類型論」を公表した竹下雅敏氏の場合は、身体を測定器として用い、身体エネルギー(気)がどの経脈をよく流れるかを正確に判定する方法を開示されています。ただこの方法は、個人の感受性の度合や訓練によるところが大きく、残念ながら誰にでも簡単にできる方法ではありません。
また、「体癖」という性質性格論を発表した野口晴哉氏の場合は、整体施術中に対象者の背骨を触ることでご自身にはその人の「体癖」がわかるそうですが、一般の人々に客観的にわかるように、自作の体量配分計を用いて判定することに取り組まれていました。
竹下雅敏氏も野口晴哉氏も仰っていますが、『一般的に正確に判定するには、顔の形や体形や体運動など動作を見ることはとても重要』なようです。
これまでいろいろな方の「漢方・性質性格論(五行類型論)」の型を見てきて、日常生活でのこの性質性格論の型の判定における要領を私なりに纏めてみたいと思います。
まず初めに、自身の判定についてもそうですが、顔(頭)の形から入ります。
「顔(頭)の形」はとても重要で、これで私はかなり見当が付きます。以下は私が、野口晴哉氏や竹下雅敏氏による「顔(頭)の形」に対する洞察を参考に、「人の顔(頭)の形」を観察して気づいた内容です。あくまで私の感覚による特徴ですので、表現に関してやその内容についてはご容赦ください。
1型:大きく太目の長方形、顔(頭)も各要素も大きい。
2型:細長い形
3型:円形(エラが張っていて、一般に左側が縮んでいる。目鼻口の要素間の間隙が少
ない)
4型:緩やかな円形(一般に右側が縮んでいて、目鼻口の要素間の間隙が少ない)
5型:ホームベース形(顎が張ってはっきしている。首が前方に傾いていて、三白眼に
なり易い)
6型:角ナシのホームベース形(首が前方に傾いている)
7型:捻じれた長方形(右捻じれが多い)
8型:捻じれた角ナシ長方形(左捻じれが多い)
9型:楕円形(顔幅は割と広い、多くは口を真一文字に閉じている)
10型:卵形(卵の尖った方が下で、広い方がオデコで丸みがある。ただ顔(頭)は長
目)
そして、1項目(交感神経系)の特徴由来の顔(頭)と2項目(交感神経系)の特徴由来の顔(頭)が、1対1で合わさった感じです。
なお、体本体やその動作の癖は、1項目の方が2項目より少し多めに顕れるように思います。
例えば、エラが張っていて顔(頭)が丸いと「3型が入っているな」と、顔(頭)が長め目だったら「7型か8型か10型が入っているな」と、細長いかったら「2型がはいっているな」と考えます。
そして合わさるもう1つの型の顔(頭)が何型なら、対象の方の顔(頭)になるのかを考えると、だいたい分ってくると思います。あまり他人の顔(頭)をまじまじと見るのは大変ですけれど。
まずは、ご自身の顔(頭)の形から、ご自身の型を推察してみてください。
参考資料
東洋医学セミナー(五行類型論Ⅰ~Ⅲ)、竹下雅敏、シャンティ・フーラ
野口晴哉、体癖1、体癖2、全生社
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