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横田 浩

「漢方・性質性格論(五行類型論)の判定(2つの型が分かった後、どちらが1項目でどちらが2項目)」

更新日:2023年1月16日




「漢方・性質性格論(五行類型論)の判定のコツ」について3回に亘って書いてきましたが、動作の特徴により判定することは、竹下雅敏氏も指摘するように先入観が入らないのでとても正確で有効です。

 ただ、足や腰などに病気や怪我があると、動作の特徴が正確に表れないので、そのような場合はほぼ完治するまで待つなどして、慎重に判定してください。

 今回は、あなたの特徴である2つの型が分かった場合に、どちらが1項目(交感神経系の特徴)でどちらが2項目(副交感神経系の特徴)かの判定について書きたいと思います。


 以前のブログで何度も書いていますが、交感神経系の特徴は、主に日中世間で活動する時によく顕れる、つまりあなたの主に活動面に強く影響を与える「型」で、もう一方の副交感神経系の特徴は、夜間などでリラックスしている時によく顕れる、つまりあなたの主に心理面に強く影響を与える「型」です。


 ですから、ご自身の日中の活動性や生理的特徴を鑑みて、ご自身の特徴である2つの型のうちどちらの特徴が「活動面」によく表れているかを考察してみてください。


 例えば、2つの特徴が「7型」と「4型」と持っている人がいた仮定しましょう。

 日中の活動性や生理的特徴を考えると、その人はとに角ぱっと思いついたらすぐに行動に移し、かなり行動的な方だとします。そしてそれほど意識はしていないかもしれませんが、競い合うことがあると特に向きになって頑張ります。さらに生理的には、緊張すると小便が近くなるとします。

 これらは、とても行動的なタイプで、闘争活動が旺盛で、生理的には緊張すると泌尿器系活動が盛んになることを表しています

 これらのことは、すべて「7型」の特徴です。ですから、1項目(交感神経系の特徴)は「7型」です。


 ここで注意が必要なのは、1項目の特徴は、主に活動面ですから、傍から見ていると分りやすいのですが、本人にするといつもの通りほぼ無意識で行っていることなので、なかなか自分は無自覚で、その活動的な特徴を客観的に見ることが難しいということです。


 私で言えば、1項目は「2型」ですから、思考タイプでリラックス状態の方が頭がよく働くという特徴があります。

 ところが、私も初めは自分が思考タイプとはピンときていませんでした。無意識というか、みんなこんな感じだろうと思っていました。確かに女性に比べると思考的かもしれないけれど、それは男性的なもので、他の男性と比べて特に思考タイプだとは思っていなかったのです。

 しかしながら、後からよくよく洞察したり考え返してみると、理屈や理論などを考えることが好きで、無意識だけれども、そのような思考行為に多くの時間を割いていることに気づきました。


 話を戻しますと、1項目が「7型」ですから必然的に2項目は「4型」になりますが、一応確認はしてくださいね。

 「4型」の特徴がよく心理面にでるということになりますから、「4型」の心の焦点である好き嫌いな思いがよく出てくるはずです。

 心の中で絶えず「これは好き、これは嫌い」とやっているのではないでしょうか。また食への関心が強いので、心の中で「今度はあれを食べたい、またあれを飲みたいと」などとよく考えているのではないでしょうか。


 2項目は、どちらかというと主に心理面の特徴ですから、こちらは気持ち的に意識しやすいように思います。


 私の場合も、2項目は8型ですが、こちらの方は確かにそうだなと分かりやすかったです。

 「8型」というのは、闘争タイプで勝ちたいというよりは負けたくない、負けそうになったり下にみられたら俄然頑張るタイプなのですが、これはよく当てはまっていると思いました。また、「8型」は日中など交感神経優位だと泌尿器系の活動が不調で、雨の日のように湿度が高いのは苦手という特徴も、とても当てはまっていました。


 このように、「4型」が必然的に2項目である場合でも、確認して特徴が自分にあまり当てはまっていないようでしたら、はじめに戻ってもう一度、「7型」ともう1つの「型」が何なのかを調べ直す必要があります。


 

 参考として、1項目と2項目に関して興味深いことがあります。

 自分の「型」を絶えず観察していると、2項目の特徴を持つ心(8型の心)が、1項目に特徴的な活動(2型らしい活動)を絶えず観察して評価しているということに気づいたのです。


 そのあと、野口晴哉氏の著書「体癖第2巻」にも、

『自分の中に自分を観ている別の自分がいるのです。それを批判している自分もいるのです。その批判する自分を見ると、潜在体癖が何かということが判ってくるのです』とあることに気づきました。


 この「潜在体癖」というのが、竹下雅敏氏が言うところの「2項目の型」なのでしょう。

 このようなことからも、1項目と2項目は活動面と心理面という違いがあるということ以上に、2つ「型」の番号は同じでも1項目と2項目が入れ替わると、大きく異なる特徴が顕われることにが想像されます。


 

 ご興味のある方で是非ご自身の「漢方・性質性格論の型」を知りたい方は、「漢方オアシス」までお問い合せください(判定料今なら無料)





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