私が、漢方薬治療だけに拘る理由
私は、京都薬科大学を卒後し、外資系の製薬会社に本社勤務として入社しましたが、3年で退社することになりました。
その理由は、自社の薬も含め西洋薬と言われる薬が、病気を治す薬ではなく、実は逆に健康を害するものであることを悟ったからです。
西洋薬では、ホルモンや神経伝達物質そのものや、それに働きかける成分が主流ですが、生体内に実在する成分だからといって安全ではなく、微量で強い作用を示すことから実は生体にとってはとても有毒な物質なのです。
ただそのような物質は、必要な時に体内で生成され、役目が終わるとすぐに代謝分解されるようなシステムになっています。
ところが、それを薬として利用すると、必要なところに運ばれ作用を発揮するまでに、胃腸で消化吸収され、血液を介して運ばれる必要があります。
血液を介するとなると、その成分は胃腸はもちろんのこと、全身の様々な器官や組織が晒されることとなる為、広範囲に害を与えることになります。
例えば高血圧症の患者のお薬で考えると、そのお薬は微量で血圧を下げますが、そのお薬が血圧を調整する器官に届くまでに、様々な器官や組織を傷つけますし、一般に直接免疫力を低下させる作用もあります。
それにそもそも、血圧が上がった原因、例えばストレスや悩み事、また血管にコレステロールなどのごみが溜まっているとか、血液の流れが悪くなっているとか、それらの原因を根本的に改善する薬ではないのです。
一方、漢方薬は、このような強力な成分を使わずに、生理機能を整え免疫力を上げることで根本原因にアプローチするものなのです。しかも効果は西洋薬に劣らず、どんな病気でも効果を発揮するのです。しかも病を根治させることができるので、病気が治れば、薬を止めることができます。
私は、このようなことに気づいたので、製薬業界を離れ、自然療法や食事療法の分野に入っていきました。そして漢方薬だけによる治療に専念することとなりました。